重音会前につづる いろいろ

明日の舞台、いよいよです!

後半演奏する二曲について、書いてみようと思います。

  『道灌』(宮城道雄)  16時過ぎ予定

春の海の作で知られる宮城道雄によって生み出された、大合奏・合唱曲の中で、
私は一番好きな作品です。男女による四声合唱のハーモニーが綺麗なこと、そして、
曲中に表現されている「雷雨のシーン」の音の重なりが、劇的で快感なことが、
大きな理由です。総勢三六名で挑む十五分のひととき。
本当にめったにない機会であるソロパート。
皆さんのお力添えのもと、大切に演奏したいと思います。

  古曲『西行桜』(菊崎検校)  17時半前後

こちらは、存分に、三絃を弾き歌います。先日の古典ツアー
一緒だった日吉さんと二人、息を合わせて三絃を弾くことの難しさ。
でもそれが、「ここ」という場所で、南海さんの箏と、すっと合ったときの快感。
単にタイミングとかではなく、「こう持っていきたい」という心がけが一緒でなければ、
そういう快感が得られないので、きりっとした緊張感が走ると思います。
そして、お力添えをいただくのは、二年前のリサイタル
ご助演下さった善養寺先生です。美しく、そして柔らかに
響き渡る音からは、並々ならぬパワーを頂いています。

きりっとした緊張感と、音の波に身を任せられるような柔軟さを持って臨みたいと思います。

そして、前半で助演させて頂く三演目、『松竹梅』、『初鶯』、『新浮船』。
こちらも、主演の皆さんと共に、じっくり時間をかけて準備を進められたのではと思っています。

当日券でもお入り頂けますし、半券での再入場も可能ですので、
お近くにおこしの際には、お立ち寄りいただけましたら幸いです。

花冷えかもしれない日曜ですが、皆様どうぞ宜しくお願い致します。

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