コロナ後の初舞台に思うこと ~沙羅さんリサイタル~

昨日の舞台が、無事終了いたしました。

voice仲間 沙羅さんの、CD発売記念のリサイタル。
私も二曲レコーディングに参加していて、この舞台にも声をかけて頂きました。

去年の11月にCDが発売、記念リサイタルは3月の予定でしたが、
ご存じコロナ災により、昨日の開催となりました。

無事に本番当日になり、久々に舞台で演奏ができる喜び。なにか遠足前日に眠れなかった子供のように。

でも、会場で会う共演の皆さんも、スタッフの皆さんおひとりおひとりも、当然、
今までとは別種の緊張感をもっておられて…。

新たな試みである配信のためのカメラも、数台用意されているようでした。

リハーサルを終えて…。実に半年ぶりに味わう「着物を着ての緊張感」。
本番が始まり、楽屋スピーカーから飛び込んでくる沙羅さんの挨拶に、自分もやはりこみ上げたり。
「あれ?こんな手汗、自分は今までかいたことないのに」と、さらに緊張。
体が浮き上がるのではないかというくらいの、ふわっとしたものを、ぐっと沈めて。

舞台に出ると、本当にたくさんのあたたかな拍手に包まれました。

「嬉しい!弾ける!」という喜びと、初めてかいた手汗の はざまで、
荒城の月、せきれい、浜木綿の三演目、歌の空気に溶かすような気持で、
夢中で筝に向かいました。本当、あっという間でしたね。

そしていよいよ公演も終わりが近づき、アンコール。
本当はお客さんと歌ったり、サイン会で時間を共有したい、でもそれができないからこそ。
沙羅さんの歌う、日本唱歌の「ふるさと」と、自作「えがおの花」から、
いっぱい想いが伝わってきて、私も、もらいながら筝に向かいました。

昨日感じたいろんな感覚や気持ちは、本当ずっと忘れないと思います。

不安はある中で、ぶれない心をもって開催にこぎつけた沙羅さん、
万全の対策を様々にたてられた全てのスタッフの皆さんには、
出演者の一人として、本当に頭が下がりました。

沙羅さん、見澤さん、河野さん、当日駆けつけて下さった皆さん、
全国のリビングから配信を見守って下さったみなさん、本当にありがとうございました。
そして沙羅さん、素晴らしいリサイタル開催、本当に本当におめでとうございました!!

                    暑い8月11日  こころね