名古屋の音

名古屋での演奏会が無事終わりました。

国風会の皆様、日盲連の皆様、そして、当日、長い間、会場にお運びくださいました皆様、
本当にありがとうございました。

心配されていた雨も降らず、雨男の私も、ほっと一安心でした。(笑

一昨年は大阪、去年は東京、そして今年は名古屋…。
宮城道雄先生の死後、ほとんど毎年、
全国のどこかで、盲人の、特に箏曲の方々が集まって、
演奏会と福祉大会を開催しておられます。
受け継ぐことの重みと、団結することの大切さを、年毎に強く感じます。
一年に一度、必ず会える場所があるって、本当にすばらしいことだなと思います。

さて、演奏のことにふれていませんでした。

前の記事で紹介していました、地唄「曲ねずみ」、演奏して参りました。

歌と語り?が同居した曲ですから、声の出し方を瞬間的に変えながら歌うことに一番苦労しましたが、
夜、暴れだすねずみの音世界は、何とか表現できたような気がします。

(録音は、怖くて、まだ、聴いていませんが。汗)

私はすぐに、「箏が好きになったり」、「三絃が好きになったり」…、しょっちゅう変わるのですが、
この「曲ねずみ」を、富田清邦先生から授けて頂き、学んでいたら、
「今は三絃に」、心が傾いています。

もっともっと、「糸を鳴らす」というか
「糸の歌を引き出してみたい」という、そんな強い志が、
今、私の中に、芽生えています。

本当にありがとうございました。  こころね